通常、冷蔵倉庫の大きさは容積で表されますが、入庫される貨物の大部分が重量で形状されている為に、冷蔵倉庫の設備能力は1m=0.4トン(1トン=2.5m)の換算率で換算された容積トンで表示されます。これを設備トンと言い、設備能力を表しています。

では、何故1m=0.4トンなのでしょうか?

冷蔵倉庫における単位容積当たりの重量は、戦前から以西トロール漁業で使用していた木製の中トロ函に魚を入れた時の換算率で、それを冷蔵貨物列車に乗せ比重を測った平均値から90才をもって270貫と定め、昭和33年のメートル法施行にともない、これをメートルに換算し、1m=0.4トンとしたものです。現在も慣習としてこの換算値が用いられています。(1尺≒30.3㎝、1貫目=3.75kg)
90才が270貫であるので、1才(尺)は3貫となることより、下記計算により1m=0.4トンとしている。
1尺(3貫目=約0.0278m):11.25kg=1m:Xkg
Xkg=11.25kg÷0.0278m≒404kg(0.4トン)